豆知識㉗枕経(まくらぎょう)とは?

こんにちは!かんべでございます(`・ω・´)ゞ
今週は、雨が降ったりとだんだん寒く感じる日々になりましたね。
衣替えもしていたら次の日は晴れて、日向は暑いι(´Д`υ)アツィー
気温もよくわかりません!

さて今回は、枕経(まくらぎょう)についてのお話ですっ!

枕経(まくらぎょう)」とは、
人が亡くなった直後に、僧侶が故人の枕元で読経(どきょう)する儀式のことです。
仏教における葬儀の始まりであり、
亡くなった方の魂を安らかに導く最初の祈りとされています。


🔹枕経の意味

枕経は、故人が迷うことなく仏の世界へ行けるように祈るとともに、
遺族に「亡くなられたことを仏の道として受け入れる心の準備」を促す儀式です。

仏教の考え方では、人が亡くなるとしばらくこの世にとどまり、
「中陰(ちゅういん)」という期間を経て成仏(しょうじょう)するといわれます。
枕経は、その第一歩として行う成仏への導きの読経です。


🔹枕経を行う時期・場所

  • ご逝去後、ご遺体を安置した直後に行います。
  • 病院・ご自宅・葬儀場などで行われます。
  • 菩提寺(ぼだいじ)の僧侶に依頼するのが一般的です。

🔹儀式の流れ(一般的な形)

  1. ご遺体を北枕または西枕に安置
  2. 枕飾りを整える(香炉・燭台・花・枕飯・枕団子など)
  3. 僧侶が来訪して読経
  4. 遺族が焼香・合掌
  5. 僧侶の挨拶・今後の流れの説明(通夜や葬儀の日程など)

🔹宗派別に見る枕経の特徴

宗派主な読経・特徴
浄土宗「阿弥陀経」や「念仏(南無阿弥陀仏)」を唱える
浄土真宗「正信偈」「和讃」などを唱える(お経というより讃嘆)
曹洞宗・臨済宗「般若心経」などを読む
天台宗「阿弥陀経」や「法華経方便品」などを読む
日蓮宗「南無妙法蓮華経」の題目を唱える

🔹枕経の持つ心の意味

  • 故人の魂を安らかに送り出す
  • 家族が死を受け入れるきっかけになる
  • 葬儀へと続く一連の「仏事」の始まりを示す

🔹豆知識

  • 枕経の「枕」は、ご遺体の枕元で読経することから名づけられました。
  • 近年では、僧侶が病院で枕経をあげる場合や、
    通夜と兼ねて行う「簡略枕経」も増えています。

枕飾り(まくらかざり)」とは、
人が亡くなったあとに ご遺体の枕元に設ける小さな祭壇 のことです。
通夜や葬儀の前に行う 最初のお供え・弔いの場 という意味を持ちます。

又、枕飾りと言われる言わば祭壇で、大きな祭壇ではなくご仏壇などに使用しているリンなどで菩提寺様の方には、特に一番初めに執り行います。


🔹枕飾りの目的

亡くなった方の 冥福を祈り、魂を慰めるため に設けます。
また、葬儀が行われるまでの間、故人を丁寧にお守りし、
ご家族や弔問者がお参りできるようにするためのものです。


🔹一般的な枕飾りの内容(仏式の場合)

項目内容
白布小机に白い布をかける
香炉(こうろ)線香を供えるためのもの
燭台(しょくだい)ローソク立て。左右に1対
花立て生花(菊・白い花など)を飾る
茶湯器(ちゃとうき)お茶やお水を供える
ご飯・塩「枕飯」「枕団子」などをお供えする
鈴(りん)合掌の際に鳴らすことも

※宗派や地域によって多少異なります。
(例:浄土真宗では「香・華・灯」の三具足が基本で、飯や団子は供えない場合もあります)


🔹枕飾りを設ける時期

  • ご遺体を自宅などに ご安置した直後 に設けます。
  • 葬儀社が来て枕飾りを準備してくれることが多いです。

🔹神道やキリスト教の場合

宗教枕飾りの特徴
神道「枕直しの儀」を行い、榊や灯明を供える。白木の台に神饌(しんせん)を並べる。
キリスト教枕飾りの形式はなく、十字架や聖書、花などを飾って祈りの場とする。

神道編

枕直しの儀(まくらなおしのぎ)」とは、
神道で人が亡くなった直後に行う最初の儀式で、
亡くなった方(故人)を神の御許へ送り出す準備として、
ご遺体を丁寧に清め、安置し、祈りを捧げる大切な行いです。

🔹枕直しの儀の意味

神道では、人の死は「穢(けがれ)」とされますが、
同時に「御霊(みたま)が神となる過程」でもあります。
そのため、枕直しの儀は

「亡くなった方の御霊を清らかに整え、穏やかに鎮めるための儀式」
とされています。


🔹行うタイミング

  • ご逝去後すぐ(ご遺体を安置した直後)に行います。
  • 多くの場合は 神職(神主) を呼ばず、
    遺族と葬儀社で簡略に執り行うこともあります。

🔹儀式の流れ(一般的な例)

項目内容
ご遺体の向きを整える北枕または西枕に安置する(地域により異なる)
体を清める白い布で軽く拭く(湯灌の前段階)
白装束を着せる神道では「浄衣(じょうえ)」と呼ばれる白衣を着せる
枕飾りを設ける白木の台に榊・灯明・洗米・塩・水などを供える
祭詞(さいし)・拝礼玉串をささげたり、二拝二拍手一拝で拝礼する
遺族の黙祷故人の御霊に安らぎを祈る

🔹枕飾り(神道式)の例

項目内容
白木の小机(白布をかける)
一対を中央または左右に立てる
灯明ローソクや灯りを一対
神饌(しんせん)洗米・塩・水をお供えする
果物・干菓子地域によって添える場合あり
白紙の御幣(ごへい)神聖さを示すために飾ることもある

🔹ポイント

  • 仏教の「枕経」にあたる位置づけですが、
    神道ではお経を唱えず、静かに祈りを捧げる形になります。
  • 拝礼は「二拝二拍手一拝(にはいにはくしゅいっぱく)」が基本ですが、
    弔事の際は拍手をせず、**音を立てない「忍び手」**で行います。

キリスト教編

実は、キリスト教には「枕経(まくらぎょう)」という儀式はありません
これはもともと 仏教の習慣で、亡くなった直後に僧侶が枕元でお経を読む儀式(枕経)を指します。

しかし、キリスト教でも 同じ意味合いの祈りの時間 はあります。
それを一般的に次のように呼びます👇


🔹キリスト教における「枕経」に相当する祈り

教派名称内容
カトリック「臨終の祈り」「死者のための祈り」司祭または信徒が、亡くなる直前・直後に聖書朗読や祈りを捧げる。聖水をふりかけて祝福することもある。
プロテスタント「臨終の祈り」「召天の祈り」牧師または家族が、亡くなった方に感謝を捧げ、神の御許へ導かれるよう祈る。聖書朗読と賛美歌を唱える場合も。

🔹祈りの目的

キリスト教では「死=終わり」ではなく、

「神の御許(みもと)に召され、永遠の命に入る」
と考えます。

そのためこの祈りは、

  • 故人が神の御許で安らかに憩えるように願う
  • 残された家族に慰めが与えられるように祈る
    ことを目的としています。

🔹祈りの具体例(カトリックの例)

主よ、亡くなられた〇〇(お名前)を
あなたの御手におゆだねします。
永遠の安らぎを与え、光の中に受け入れてください。
私たちにも慰めと希望をお与えください。
アーメン。


🔹プロテスタントの例

天の父なる神よ、
あなたの御手の中に〇〇をゆだねます。
この地上での務めを終えた魂が、
あなたのもとで永遠の平安を得ますように。
主イエス・キリストの御名によって祈ります。
アーメン。


🔹備えるもの(簡易枕飾りの例)

項目内容
十字架小さなクロスを枕元や胸の上に置く
聖書開いてそばに置く
白い花を中心に、清らかな印象に
キャンドル灯りは「永遠の光」を象徴する

仏式の枕経編

枕経(まくらぎょう)」とは、
人が亡くなった直後に 僧侶が枕元で読経(どきょう)を行う儀式 のことです。
仏教では葬儀に先立つ最初の読経であり、
故人の魂を安らかに導くための大切な儀式です。


🔹枕経とは(概要)

項目内容
読み方まくらぎょう
時期ご逝去直後、ご遺体を安置したとき
目的故人の冥福を祈り、成仏を願う
場所自宅・病院・施設など、ご遺体の枕元
執り行う人菩提寺の僧侶(または葬儀社を通じて依頼)

🔹枕経の意味

枕経は、亡くなった方の魂が迷わず成仏できるよう、
また残された家族の悲しみを慰めるために行われます。

仏教の教えでは、人が亡くなるとしばらくこの世に留まり、
「中陰(ちゅういん)」と呼ばれる期間を経て次の世界へ旅立つとされます。
枕経はその最初の導きの読経であり、

「故人の魂を仏の世界へと導く最初の祈り」
です。


🔹儀式の流れ(一般的な仏式)

項目内容
ご遺体を安置北枕または西枕にご遺体を安置し、白布を掛ける
枕飾りを設ける小机に香炉・燭台・花立・茶湯器・枕飯・枕団子などを供える
僧侶が来訪菩提寺の住職または僧侶を招く
読経宗派に応じた経典を読経する(例:浄土宗なら「阿弥陀経」など)
遺族焼香・合掌家族が順に焼香し、合掌する
僧侶の法話や挨拶簡単な弔辞や今後の法要の案内をされることもある

🔹宗派別の主な読経例

宗派主な経典・内容
浄土宗「阿弥陀経」「念仏(南無阿弥陀仏)」
浄土真宗「正信偈」「和讃」など(お経ではなく讃嘆)
曹洞宗・臨済宗「般若心経」「観音経」など
天台宗「阿弥陀経」や「法華経方便品」など
日蓮宗「南無妙法蓮華経」の題目と法華経の一部

🔹枕飾りの基本構成(仏式)

項目内容
白布をかけた小机
香炉・燭台・花立三具足(または五具足)を並べる
枕飯ご飯を山盛りにし、箸を立てる
枕団子六個または七個(六道や七日を表す)
茶湯器お茶やお水を供える
リン(鈴)合掌時に鳴らす場合もあり

🔹ポイント

  • 枕経は通夜や葬儀の前に行う最初の読経
  • 僧侶が来られない場合は、
    遺族が静かに合掌し、「南無阿弥陀仏」などを唱えるだけでも構いません。
  • 仏式以外(神道・キリスト教など)では枕経は行いません。

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